こんにちは。
5月5日は「立夏」だった。野山に夏の気配が立つ頃を「立夏」というらしい。雑節の「八十八夜」(5月2日頃)も過ぎて、新緑の美しい時期。立夏は「春分」(3月21日頃)と「夏至」(6月21日頃)の中間にあたり、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合、この日から「立秋」(8月7日頃)の前日までが「夏」となるそうだ。
5月に入り、青空に映える鯉のぼりの写真をアップされているみなさんのブログに感化され、今日は気球で青空を飛んだ人たち、少し前に観た映画のお話を。
~気球で未来を変えたふたり~ 原題:The Aeronauts
実話から着想を得た物語。Amazon オリジナル作品。2019年 101分
監督 トム・ハーパー
脚本 ジャック・ソーン
原案 トム・ハーパー、ジャック・ソーン
製作総指揮 ジャック・ソーン
出演 フェリシティ・ジョーンズ、エディ・レッドメイン、フィービー・フォックス、ヒメーシュ・パテル
音楽 スティーヴン・プライス
「気象学者」でさえ、高度が上がると太陽に近づくから温度が上がるって思っていた時代。
批評家支持率は71%と、批評家からは好意的に評価された作品だ。
フェリシティ・ジョーンズが演じたアメリア・レンは女性であるが、1862年9月5日に行ったガス気球飛行は気象学者ジェームズ・グレーシャーと気球飛行士ヘンリー・コックスウェルという男性ふたり。
ふたりが乗ったガス気球は高度1万1887mに達し、当時の最高高度到達記録を更新したという。
アメリア・レンは実在する飛行士を手引きに創作された架空のキャラクターだ。
気球飛行士ヘンリー・コックスウェルがいなければ成し遂げられなかった実験飛行。
映像101分の大半をふたりが占める割合を考慮すると、男女にしたほうが作品としてはよいのかもしれない。
そう思えた。
ヘンリー・トレーシー・コックスウェル(Henry Tracey Coxwell)は、19世紀中から後半にかけて、イギリスとヨーロッパ大陸で活躍した気球乗り。後に歯科医になり、25歳の時に初めて気球で飛行した。
生きて地上に帰ってくることができたのはコックスウェルがいたからこそ、と激しい批判を受けた映画ではあるが、映像美は映画館の大きいスクリーンで観ていただきたい作品。
挑みつづける大切さを認識させてくれる映画だと思う。
解説・あらすじ
『博士と彼女のセオリー』で組んだフェリシティ・ジョーンズとエディ・レッドメインが再び共演したアドベンチャードラマ。19世紀のロンドンで、気象学者と気球操縦士が気象予報を実現しようとする。メガホンを取るのは『ウーマン・イン・ブラック2 死の天使』などのトム・ハーパー。『イエスタデイ』などのヒメーシュ・パテル、『さざなみ』などのトム・コートネイが出演する。気象学者のジェームズ(エディ・レッドメイン)は、災害対策や農業の発展につながる気象予測の実現は可能だと考えていたが、周囲の学者からはでたらめだと嘲笑されていた。実験をしようにも資金を得られない彼は、ある日、夫が他界した悲しみの中にいる気球操縦士のアメリア(フェリシティ・ジョーンズ)と出会う。ジェームズはアメリアに、気球飛行に同行させてほしいと懇願する。
出典:シネマトゥデイ
※本日使用の画像はフリーAC様よりお借りしました。