こんにちは。
雨が続くと映画を観る機会が増えます。梅雨の間は映画やドラマの話題が多くなりそう。最近観た映画は「レミニセンス」「ゴジラ-0.1」「オートクチュール」「DUNE / 砂の惑星」など。洋画が多かったかも。
映画『明日の記憶』は俳優の渡辺謙さんがエグゼクティブプロデューサーを務めた東映映画で、第18回山本周五郎賞を受賞した萩原浩さんの小説が原作となっています。
内容は、やり手の広告代理店第二営業局部長・佐伯 雅行が49歳で若年性アルツハイマーになったことで会社を早期退職し、家にこもり、専業主婦だった奥さんが医療費と生活費のために社会に出て働く。日常から記憶がひとつひとつ消えてゆく恐怖と病気の進行を遅らせるためにいろいろなことを試してみる夫婦の在り方を映像を通して学び、決して他人事ではなく、アルツハイマーや認知症は私たちも当事者になりうる可能性のあることを、深く考えさせられたヒューマンドラマでした。この映画で渡辺謙さんは日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞しています。謙さんは「難病を扱う作品であっても辛く悲しいだけの物語にはしたくない。作品を作るなら現代を切り取る能力がなければならない」というお考えのもと制作にあたったそうです。
この映画に登場する施設あすなろナーシングホームのロケは長野県「安曇野ちひろ美術館」で撮影されました。
映画『明日の記憶』122分 2006年公開
監督:堤幸彦
脚本:砂本量 三浦有為子
原作:萩原浩
出演:渡辺謙、樋口可南子、田辺誠一、及川光博、水川あさみ、渡辺えり子、大滝秀治、香川照之、遠藤憲一、木梨憲武、坂口憲二、吹石一恵 ほか
介護ブログのお話
フリーアナウンサーの岩佐まりさんのブログは若年性アルツハイマー型認知症を発症した母親との二人三脚の介護記録で、20代で始めた当初は彼女の息抜きが目的だったとか。周りに介護のことを話せる友人がいなく、誰かに私の話を聞いてほしい!という気持ちでブログを書くようになったそうです。プライバシー保護のため母親の顔にモザイクをかけて写真を公開していたそうですが、笑顔で楽しそうに一生懸命過ごしている母の顔にモザイクをかけることを疑問に思い、ある日モザイクなしで記事を投稿したら、反響も大きくアクセス数が一気に伸びたんですって。
お母様は2003年に症状が出て、2006年に正式に病名が告げられ、お父様は途中で介護を投げ出してしまったそうで、それから岩佐まりさんがシングルで母親の介護を続けることに。たくましいというか、驚きました。
中学の同級生だった、価値観の同じ旦那様と再会し、2020年に結婚。現在は1歳児のママです。
ポジティブ思考だったんでしょうね。困難な状況に直面しても、それを成長の機会と捉え、解決策を見出そうと努力する、何事においても「きっとうまくいく」そう信じて自分に言い聞かせて前へ進める人なんだ。
こういう「幸せのカタチ」もあるのですね。
岩佐まりさんオフィシャルブログ https://ameblo.jp/youko-haha/