こんにちは。
ボタンで有名だという桂昌寺へ行って来ました。別荘から2時間弱。郡上の桂昌寺は2000坪ある敷地のいたるところ参道から裏山まである1万株のアジサイが花を咲かせています。
癒しの花アート・花手水のあるお寺さん。岐阜県ではちょっと珍しいんですよね。
7月には風鈴まつりも。こちらは曹洞宗のお寺で、本山は永平寺及び総持寺、天正5年に久山是桂大和尚により創建されました。
ボタンについては奈良の長谷寺に並ぶ東海随一の牡丹園との評価もある……らしい。
当日は偶然にも新聞社の記者さんが取材に来られていました。彼も何か探している様子。裏山を一回り歩いても花手水が見当たらない。公式HPに❝フォトスポット❞とアピールしている以上は「あー、今ありません」ではすまないですぞ。
お寺の娘さんとおぼしき女性が「あれ、まだ用意してないの。日曜日のあじさいコンサートの朝に作ろうと思って。花、すぐに枯れてしまうから」
「えー???そんなぁ……。それを目当てに来たんですよ。」
やっぱり田舎だわ。そう思った。でも。せっかく2時間かけて来たのに。。。
これが京都の寺院や神社なら、HPに花の開花期間中のみ開催とか、拝観者や観光客をガッカリさせないよう、注意書きがしてあります。それが「おもてなし」の心。
本堂前のお地蔵さんの水面に即席で花を浮かべて花手水を作ってくれました。
花手水は1週間に1~2回、総入れ替えするところや都度、痛んだ花のみ取り換える寺院が多いです。
お地蔵さんの花手水は臨時の手水舎なのでこの日限りだったのかもしれないですけど、個人的にはあのままでいい、あの場所がいいと思います。ありがとうございました。
手水舎じゃなくても睡蓮鉢にお花を浮かべて本堂の横に置くだけでも来山者は癒されると思います。
裏山の紫陽花はまた若木の株ですが3年、あと5年くらいしたら大きな株に育ち、きっと紫陽花で有名な神奈川県鎌倉の長谷寺や京都鞍馬寺のように山が紫陽花色に染まることでしょう。
本堂の花天井は、お賽銭箱の前に立っても見えません。履物をぬいで両サイドにある小上がりの階段を上がって奥の畳の間に進むと見えますよ。絵師のお名前を聞き忘れてしまい、どなたの作品かわかりませんが癒しの素敵なアート空間です。
この夏はペットの供養塔もある桂昌寺さんへ、ちょっとお出かけしてみませんか?
桂昌寺
拝観料300円。紫陽花まつり6月7日~7月初旬。あじさいコンサート6月16日。
営業:営業開始 9:00~
電話:0575-79-3111