こんにちは。6月10日は「時の記念日」です。
「時間をきちんと守り、欧米並みに生活の改善・合理化を図ろう」と呼びかけ、時間の大切さを尊重する意識を広めるために東京天文台(現:国立天文台)と財団法人・生活改善同盟会が1920年(大正9年)に制定しました。
映画『ノマドランド』を観ました。
ノマドの本来の意味は「遊牧⺠」や「放浪者」を指す⾔葉です。
日常の仕事を決まった職場ではなく、カフェやレンタルスペースなどに移動して行う働き方のスタイル。
『ノマドランド』は2021年のアメリカ映画で、ノンフィクション『ノマド: 漂流する高齢労働者たち』が原作です。2020年ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞したのをはじめ、各国で様々な賞を受賞して第93回アカデミー賞では6部門でノミネートされ作品賞、監督賞、主演女優賞を受賞した作品です。
まず、驚いたのは主演女優のフランシス・マクドーマンドが2017年にジェシカ・ブルーダーのノンフィクションを読んで衝撃を受け、映画化権を購入したこと。
それまで彼女は「65歳になったら、RV車で気ままに暮らしたい。車上生活には自由とロマンがあるから」という願望があったそうです。でもアメリカでの車上生活は経済的な苦境と結びついたものだったのです。
どちらかというと私もフランシス・マクドーマンドのような感じで老後はキャンピングカーにペットを乗せて全国を旅して巡るのも楽しいかも、なんてことを漠然と思っていたのです。高倉健さん主演の「あなたへ」の映画の中で、北野武さんはキャンピングカーで定年後に気ままな一人旅をしている元教師という役どころでした。自由とロマンにちょっと憧れていました。
この映画は主演のフランシス・マクドーマンドとデイブを演じたデヴィッド・ストラザーン以外はプロの俳優を使わず、実際に車上生活を送っている人々が起用されたそうです。
見ていてもなんていうか、ドキュメンタリーっぽくて詩的で牧歌的な空気感が一貫して流れていました。車上生活を送っている人々を起用したことがプラスになったといえます。批評家支持率は100%の作品です。
ストーリー
2008年、アメリカの大手証券会社の破綻に端を発する未曾有の経済危機が全世界を襲った。その影響は現役世代だけではなく、リタイア世代にも容赦なく降りかかり、多くの高齢者が家を手放すことになった。家を失った彼/彼女らは自家用車で寝泊まりし、働く口を求めて全米各地を動き回っていた。専門職での経験があったとしても、それを活かせるような職がほとんどなく、安い時給で過酷な肉体労働に従事するほかなかった。そんな不安定な状況下でも、彼/彼女らは自尊心と互助の精神を保持し続けていた。 wikiより
本日の映画のお供はこちら 垂水 亀井堂さんの瓦せんべいです。