今日の一枚、今日のひと言

趣味のことやドラマ映画の感想など書き留めておきたいこと・覚えておきたいことを記していきます

失声失歩と失語症の日

こんにちは。4月25日は「失語症の日」です。

 

日付は「し(4)つ(2)ご(5)」(失語)と読む語呂合わせから。

 

脳梗塞などの脳血管障害や交通事故などが原因となり、脳が損傷を受けること❞を指すそうですが、精神的なストレスが原因で言葉を発せない人もいると思います。

ストレスがきっかけとなり、会話をするときにささやくような、かすかな声しか出なくなることがあり、その状態を「心因性発声障害」というそうです。

失声失歩は、感情的なストレスや心的負担が原因で、突然声を出せなくなる、歩行が困難になる、症状で身体的な疾患がないのに、言葉を発せない。精神的なトラウマやストレスが引き金となって起こる心因性の障害です。

皇族の方を例に挙げるのは大変不躾ではありますが、現在の上皇后さま(美智子さま)のお声がでなくなられた時期があったそうです。民間から皇室に入られて、想像を絶するストレスを抱えておられたのだと思います。

 

東京都杉並区荻窪に事務局を置き、失語症の人の福祉や医療に関する活動、病気についての啓発などを行うNPO法人・日本失語症協議会が制定。

 

失語症とは、脳の血管が破れて出血する脳出血・脳の血管が詰まって起こる脳梗塞などの脳血管障害や交通事故などが原因となり、脳が損傷を受けることで「聞く・話す・読む・書く」などの言語の機能が損なわれてしまう状態である。

一般的に言語中枢は脳の左側にあるとされるため、失語症の人は損傷した脳の反対側である右半身に麻痺を伴う場合がある。失語症の人は日本に約50万人いるとされる。

コミュニケーションを取ることが困難な失語症の人は、社会からの理解を得られにくく、十分な支援を受けられていないのが実情で、不適切な対応をされて社会的に孤立している人も少なくない。

記念日を通じて大勢の人にこの障害について知ってもらい、支援を広げることで失語症の人の社会参加を進めることが目的。記念日は2020年(令和2年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。

同協議会では、失語症の人への理解を深めてもらうために研修会や講習会を開催しており、失語症に関する基礎知識や失語症の人とのコミュニケーションの方法などについての講義や演習を実施している。

 

 美智子さまと文学を通じて30年以上の親交のある絵本編集者の末盛千枝子さんが専門医に相談してはどうかと提案されたそうですが

「お医者さまには守秘義務があるとしても、すべてをお話しないとカウンセリングが成り立たないから、それはできない」とこたえられたそうです。

そして誰の背中にも悲しみがいっぱい詰まっているという、新美南吉の童話『でんでんむしのかなしみ』。上皇后さまがそのお話をされたというエピソード。

『でんでんむしのかなしみ』あらすじ

ある日、でんでん虫(カタツムリ)は「自分の殻の中には『悲しみ』しか詰まっていない」ことにうっかり気付き、「もう生きていけない」と嘆く。そこで別のでんでん虫にその話をするが「私の殻も悲しみしか詰まっていない」と言い、また別のでんでん虫も同じ事を言った。そして最初のでんでん虫は「悲しみは誰でも持っている。自分の悲しみは自分で堪えていくしかない」と嘆くのをやめた。

 

ひとりで乗り越えられる強さを持った人なんてそうそういるものではないから、私たちは誰かひとりでも話を聞いてくれる人がいたらいいんだよね。それが絵本でも童話でも。

 

 私は子供の頃「てぶくろを買いに」が一番好きでしたね。

「てぶくろをかいに」というタイトルで1954年から2011年まで、小学校3年生の国語の教科書の下巻に採用されていました。