今日の一枚、今日のひと言

趣味のことやドラマ映画の感想など書き留めておきたいこと・覚えておきたいことを記していきます

さかなの日*記念日に映画『さかなのこ』

こんにちは。今日は3月7日「さ(3)かな(7)」と読む語呂合わせで、さかなの日記念日。
日本のソウルフードであり、健康食でもある魚食にもっと関心を持ってもらうことが目的だそうです。

そうとは知らず、偶然にも映画『さかなのこ』を観ました。
この映画は、自叙伝「さかなクンの一魚一会~まいにち夢中な人生!」が原作となっています。
この自叙伝を読んでいない私は、どこまでが実話なのだろう?……と。
劇作家であり映画監督の前田司郎さんが脚本、監督の沖田修一さんと共にシナリオを作ったそうですので
きっと映画なので恋愛要素を少し入れてみようかなと思ったのでしょう。

映画『さかなのこ』公式サイトより

小学生時代の幼なじみのモモコがシングルマザーとなり小さな女の子を連れてアパートに転がり込んでくるんですよね。
「行くところがないの」
そこに恋愛感情は存在しなくて、同棲ではなく、3人での共同生活が始まるわけです。
ある夏の日、3人で海へ行ってビーチパラソルの下でふたりが波で遊ぶ子供を見ていた時に通りかかった初老の夫婦から
「ご家族仲が良くていいですね」と笑顔で声をかけられます。
しばらく沈黙していた幼なじみのモモコは「これっておかしいよね?普通じゃないよね」とミー坊に問いただすシーン。
ミー坊は「ん?普通じゃないって何が?」
ペットショップのアルバイトから帰宅するとその幼なじみの母娘はアパートから消えていました。
テーブルの上には女の子が描いた「アジの小骨おいしかったよ」と書かれた魚の絵がおいてあったのです。


さかなクンは独身ですし、これといった熱愛報道も今までなかったようですし、
おそらく脚本で大幅に味付けしたのかもしれません。
主演はボーイッシュなイメージの能年玲奈さん。映像で彼女を見るのは朝ドラ「あまちゃん」以来、久しぶりです。
子供の才能を伸ばし、暖かく見守る母親役に井川遥さん。

映画は車や魚の絵を夢中で描く幼少期から学生時代の悪ガキとの思い出のシーン、社会人になって色々な仕事を経験するも
勤まらなくて、それでも諦めず自分の夢を叶えるまでのさかなクンのサクセスストーリーです。
映画のオープニングに❝男でも女でもどっちでもいいだろう❞という文字がバーンとでて物語はスタートします。


映画『さかなのこ』 2022年公開   139分
キャスト 
のん(能年 玲奈) 柳楽優弥  夏帆  磯村勇斗  岡山天音  さかなクン  三宅弘城  宇野祥平  豊原功補  井川遥


さかなクンのプロフィール
本名は宮澤 正之(みやざわ まさゆき) 魚類学者、タレント、イラストレーター、客員教授。 父は囲碁棋士宮沢吾朗九段。  
カブトガニの人工孵化に成功(中学3年) ・西湖でのクニマスの発見に貢献 ・イシガキフグの人工繁殖に貢献

さかなクンは大学は出ておりませんが、素晴らしい業績と表彰を受けています。2006年、東京海洋大学客員准教授に就任し、2015年3月18日に東京海洋大学から名誉博士の称号が授与されました。現在は東京海洋大学客員教授に昇格されています。
また、2006年12月朝日新聞の「いじめられている君へ」に掲載された文章が加筆修正され、『さかなのなみだ』という絵本になりました。これは中学の道徳の時間に指導案として活用されているそうです。

(前略)仲間はずれにされた子と、よくさかなつりに行きました。学校から離れて、海岸で一緒に糸をたれているだけで、その子はほっとした表情になっていました。話をきいてあげたり、励ましたりできなかったけれど、だれかが隣にいるだけで安心できたのかもしれません。


ぼくは変わりものですが、大自然のなか、さかなに夢中になっていたらいやなことも忘れます。大切な友だちができる時期、小さなカゴの中でだれかをいじめたり、悩んでいたりしても楽しい思い出は残りません。外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。広い空の下、広い海へ出てみましょう。  『さかなのなみだ』より