今日の一枚、今日のひと言

趣味のことやドラマ映画の感想など書き留めておきたいこと・覚えておきたいことを記していきます

"Yes and " 映画「もうひとつのことば」

こんにちは。
「もうひとつのことば」はLas Vegas Asian Film Awards にて最優秀長編賞(Best Feature Film)を受賞した映画です。
49分というショートムービーなのですが、49分とは思えない、もっと長いと思わせる作品でした。
物語のキーワードでもある "Yes and " 状況を受け入れ、次へ。
コロナ過でオリンピックは延期になり、会社勤めはリモートワークに、自粛自粛で失業や廃業、先の見えない不安だらけの生活の中でちょっとした息抜きを見つけて楽しむ。Z世代ってこういう感覚で生きているのかしら? と。
英会話カフェで出会った2人が意気投合し、ゲーム感覚で楽しむ新しい遊び?と出会い?の中でユニークな関係を構築していく、都会で生きるZ世代たちの、今を垣間見た気がします。

  

自粛の夏。英語(ウソ)と日本語(ホント)が織りなす、“2ヶ国語”ラブコメディー。

2020年夏、少し人通りの戻り始めた東京。カフェの一角で、ワンコインで気軽に英会話が楽しめる「ワンコイン英会話カフェ」に、とある男女が参加する。
 仕事や経歴など噓をついて会話に参加し、ささやかな承認欲求を満たす女性、ミキと、アメリカでの活動を志すも渡航を制限されている俳優の青年、健二。
 二人は意気投合し、共に「別人になりきって英会話カフェに参加するゲーム」に興じるようになる。

 そのゲームのルールはふたつ。
 「お互いの人生に立ち入らない」ことと、「日本語では嘘をつかない」こと。

 心地よい距離感を保ちながら、カフェでの英会話やそこで出会った人々との時間を楽しみ、停滞していた自分の現実から束の間の逃避を楽しむ二人だったが…

2021年/日本/49分/DCP/カラー/17:9 © 2021 Tick Tack Movie     公式サイトより

監督・脚本:堤真矢

キャスト:菊池真琴・藤田晃輔・中山利一・連下浩隆・新井敬太・山田良介・澤麻衣子・小高えいぎ・前田薫平・藤岡有沙

堤真矢さんの経歴
1986年生まれ。滋賀県出身。
2005年、九州大学芸術工学部画像設計学科に入学し、4年間の在学期間中より多くの長編・短編映画を制作。
その後、武蔵野美術大学大学院造形研究科デザイン専攻映像コースに進学。
修了後は東京を拠点に、フリーランスで映像制作を行う傍ら「Tick Tack Movie」名義で活動。
2012年からは自主制作Webドラマ『現実拡張 スマホ仮面』シリーズに監督・脚本で参加。YouTubeniconicoにて公開された同作の好評を受け、2013年にはクラウドファンディングサイト「MotionGallery」にて続編製作の支援金額120万円を達成。続編となる『現実拡張 スマホ仮面SPECIAL アプリ大戦Gbps』が製作された。同シリーズのほか、過去の短編・中編の多くをYouTubeチャンネル「Tick Tack Movie」にて公開中。
2019年には長編映画パラレルワールド・シアター』を公開。都内1館での貸館自主上映ながら地上波メディアでの映画期待度ランキングにランクインするなどし、最終的に東京・大阪・福岡3都市での上映を実現。 2021年には中編『もうひとつのことば』にて、国内外数々の映画祭で評価を得る。
全ての作品で脚本も手がける。

興味のあるテーマは「時間」「虚と実」「物語論」など。ジャンルや時間軸を飛び越える物語構成を得意とする。SF的な要素を盛り込むこともあるが、ベースには共感しやすい人間ドラマを描き、「時間と人間をナナメに描く」映画の面白さを模索中。

ジーンシアターより引用

監督の主な作品には 「相対性理論」2014年  「タマテバコ」2015年  「帰郷」2015年 などがあります。
「もうひとつのことば」は「虚と実」がテーマのようですね。
ラストは新しい恋が始まったのかな……? 偶然の再会から明るい未来が開けたような終わり方でほのぼのとしました。