今日の一枚、今日のひと言

趣味のことやドラマ映画の感想など書き留めておきたいこと・覚えておきたいことを記していきます

映画「クローバー」とたい焼き

今週のお題「元気を出す方法」
   
こんにちは。
今日は最近問題になっている原作とドラマ化・映画化について。
過去に映画化で改変されて話題となった映画「クローバー」を観てみました。
漫画家・稚野 鳥子(ちや とりこ)さんが X で芦原妃名子さんを追悼した記事を読み、実写映画化された作品を観ようと思ったのです。
また、日本漫画家協会の理事長を務める里中満智子さんはインタビューで両者に配慮した形で次のように述べておられました。
一部を抜粋してご紹介します。

Q ―― 漫画作品を映像化する際に“改変”されることはよくあるのでしょうか?

私は、ドラマやアニメなどの二次創作は、原作とはまた別の世界だと思っています。

私は、たとえ表現方法は変わっても、原作の芯の部分は伝えて頂けるだろうと、映像のスタッフさんを信頼したいタイプなんです。作品の世界をきっちり守る考えの漫画家さんからは「丸投げじゃないか」と言われるかもしれませんが、どっちがいいではなくて、作者によって違うし、同じ作者でも作品によって違うこともあります。みんなが納得できる理想形は、一つの作品ごとに関係者たちが模索して、築いていくものだと思います。

原作者が作品のコアだと思っている部分と、映像化するスタッフがここを見せたいと思う部分がすれ違った結果、「ドラマ化の話はなかったことにしてほしい」「原作者として自分の名前を出したくない」と嘆く同業者も一定数います。やはり契約を交わす前に、原作者は許諾の条件をしっかり主張して、どういう方向で作品化するのかをよく話し合って確認したほうがいいと思います。

映像作品というのは非常に多くの人が関わるので、さまざまなファクターが加わってくるんですね。たとえば、芸能事務所の意向があるのでこのキャストの見せ場は削れないといった事態も起こり得る。
「私の希望はこうです、できないんだったら映像化はお断りします」と、堂々と言って頂きたい。

私も同感です。個人の意見としては漫画が完結してから、最終回を迎えてから映像化でもよかったのではないかな、と思います。
ドラマでストーリーを完結させてしまうと、視聴者はそれが原作だと思い込んでしまう人もいると思うので、
漫画家は続編を展開させづらいと感じました。
それにしても原作者としての小説家や漫画家ってそんなに立場の弱いものなのか?と考えさせられた、心がえぐられる出来事でした。


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映画「クローバー」は2014年の作品でヒロインに武井咲さん、相手役は関ジャニ∞大倉忠義さん。
コミックは24巻もあるそうなのでこれを2時間の枠に収めるとなると
カットだらけでたいへん。中途半端なストーリーになるのは否めません。
原作ファンのブーイングはわかるのですが
原作を知らない私は結構楽しめました。
漫画家の稚野 鳥子さんは女子美術短大を卒業後、ホテルグループのOLを経験された経歴の持ち主で「クローバー」はホテルを舞台にした社内恋愛。
映画レビューにはリアリティがなさ過ぎて詰まんない映画と低評価もあるけれど、私的にはリアリティありすぎて
なんか社内恋愛でお隣のデスクにこういう感じの人たちが座っていそうで、楽しく観れました。

この映画を観るまでは大倉さんに興味なかったけれど、あ!この人って意外とカッコイイんだなと思いましたよ。
メタルフレームの眼鏡お似合いでした。
イケメン見て、ハッピーエンドの映画観て、とびきり甘いものをいただく。
私の元気を出す方法のひとつです。

   

映画「クローバー」ラブコメディー  2014年制作  120分 
監督:古澤健  脚本:浅野妙子
【映画「クローバー」のストーリー  TBSのあらすじより

「ジェットコースターのような恋愛が訪れるだろう。それは最低で、最高の運命の人」正月の占いでそう断言された沙耶(武井咲)は、いまだに中学時代の初恋の人が忘れられない恋愛オンチでピュアなOL。一方、クールで頭脳明晰、見るからに計算高く出世に貪欲で、しかも華やかな女性遍歴を持つイケメンエリートの柘植(大倉忠義)。そんな水と油のような二人が部下と上司に。沙耶は毎日、厳しい柘植から叱られてばかり。
今日も失敗し柘植に呼び出される沙耶。また叱られると思い憂鬱な沙耶だったが、なんと、柘植からいきなり交際の申し込みが!わけもわからず付き合い始め、次第に柘植の魅力に気づき始めてきた沙耶に対し、申し込んだはずの柘植はちっとも優しくならない。むしろ、S度は急上昇。あげ句の果てに、柘植は社長令嬢の栞(夏菜)と付き合っているというのが社内のウワサ。柘植の気持ちがわからず不安になる沙耶。しかし、その沙耶も初恋の人・ハルキ(永山絢斗)と偶然の再会。しかも、ハルキからは「ずっと好きだった」とまさかの告白。平凡だった沙耶の日常に、ドキドキの恋の季節が訪れる。