こんにちは。
映画は富山県高岡市が舞台の作品です。高岡といえば昆布締〆め。そして富山へ行くと必ず買うのがますの寿しです。
今回はホテル・ニューオータニ高岡の「ますの寿し」いただいてみました。
化学調味料や添加物の入っていない、あっさり、しっとり、上品なお味です。
「8月のクリスマス」は邦画の数少ないクリスマス映画のひとつ。なかでもベスト5に入る作品のようなので、一度見ておこうと思いました。
原作は白石まみさんのノベライズ本で、韓国が先に映画化したようですね。その作品のリメイクとして、シンガーソングライターの山崎まさよしさん主演で制作されました。
同名の主題歌も山崎まさよしさんが歌っています。
あらすじ
小学校の担任が産休でお休みの間の臨時教員としてやってきた高橋由紀子役の関めぐみさん。サバサバした性格で、学校の生徒の写真のプリントを依頼しに写真館へやってきて高岡の町で写真館を営む鈴木寿俊(山崎まさひろ)と出会います。
彼女は「おじさん」という呼び方で気さくに話しかけ、ふたりは心をかよわせてゆくのですが
おじさんこと寿俊青年は、病院で医師から余命がいくばくもないことを告げられていました。
ある日、臨時教員の由紀子に正式な教員として勤務できる小学校への赴任話が校長から持ち掛けられ、高岡の町を離れたくない由紀子はどうしようか迷って写真館へ相談に行くのですが、青年に会えずに戻ってきてしまいます。
容体が急変した寿俊は病院にいました。
決断をせまられた由紀子は、寿俊へ宛てた手紙を写真館のドアに挟んだまま、ひとり新しい赴任先へと引っ越して行きました。
退院してきた寿俊はNTTの請求書やほかの郵便物の中に混じって彼女からの手紙があることに気づき、能登半島の先端の赴任先の小学校を訪ねますが、授業をしている彼女の姿を校庭からそっと見つめるだけで会わずに帰ります。
自宅へ戻った寿俊は自分の命が短いことを手紙にしたためますが、結局彼女の写真と共に自分の想いを机の引き出しに封印してしまうのです。
それから自分自身の記念写真を撮ったり、身の回りの物を整理し、数か月後に亡くなりました。
姉役の西田尚美さんが、遺品の整理をしていると机の引き出しから高橋由紀子の写真と切手を貼った手紙が出てきて、しばらく考えたのち投函します。
寿俊の死後、手紙を受け取った彼女は、真っ赤なポインセチアの鉢植えを持って雪の舞う高岡の写真館を訪ねていました。
鍵が掛ったままの扉の横に鉢植えを置いて去ろうとするときに、ショーウインドウに自分の写真が飾られていることに気付き、ニッコリ笑ってその場を離れます。お姉さんの心遣いが憎い演出ですね。
きっと彼女は心にくぎりをつけて前へ進むことができたのではないでしょうか。
お互いに好きだったけれど、好きとは伝えずに旅だった青年とこれから色々なことを経験してゆくであろう新米教師との淡雪のようなラヴストーリーです。
「8月のクリスマス」 邦画 2005年公開 103分 監督 脚本:長崎俊一
キャスト 山崎まさよし 関めぐみ 西田尚美 井川比佐志 戸田菜穂 草村礼子