今日の一枚、今日のひと言

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満月の意味と伝承「スノームーン」とグリム童話

こんにちは。
2024年2番目の満月(スノームーン)は2月24日(土)に起こります。
今夜ですね!
2月の満月は「スノームーン」と呼ばれています。
大雪が降ることが多い月なのでこう呼ばれているそうです。昨夜は雪がちらつきましたけど、今夜見れるかな?

パウダーシュガーたっぷり生クリームとチョコのパンケーキとカフェオーレ

アメリカの先住民族は、日本の月の呼び名とはまた少し違った名前をつけて季節を把握していたんですって。
穀物が取れにくく生活が厳しくなることから「ハンガームーン(飢餓月)」と呼ばれることも。

日本語では2月の満月のことを「雪月」と記すそうですよ。
【雪月風花】せつげつふうか という四字熟語がありますよね。
四季の自然を鑑賞して楽しみ、詩を詠んだりする風雅な暮らしをさします。
意味は冬の雪、秋の月、夏の嵐、春の花。
そういえば nhk アニメ『ドッグシグナル』オープンニングテーマ曲が高橋優さんの「雪月風花」というタイトルでした。
今日は雪月にちなんでグリム童話『ホレおばさん』のお話です。

ホレおばさんはグリム童話に出てくる、井戸から繋がる異界に住む、おばあさんのことです。
(※ホレおばさんとは北欧の冥界の女王ヘルに連なる民間の女神)
ホレおばさんがベッドの寝具を直すため羽布団をはたいて羽をまき散らす、そうすると雪が降るというおとぎ話。
ドイツのある地方では雪が降ってくると「ホレおばさんがまた寝床を直しているな」というのだそうです。

なんだかジョニデの映画『シザーハンズ』を連想してしまいました。
海外にはこんな風に夢のあるお話がいくつもあっていいなぁ、と思います。

 ホレおばさん  ドイツ 『グリム童話』より
ある未亡人にふたりの娘がありました。ひとりは醜く怠け者でしたが、もう一人は美しくて働き者でした。けれども、お母さんは醜く怠け者の娘の方ばかりかわいがりました。何故なら美しい方の娘は継娘で、血の繋がった娘ではなかったからです。

 継娘は、毎日井戸の側で糸を紡がされていました。あまり紡ぎすぎて、指から血が出るほどでした。それで糸巻きに血がついてしまい、洗おうと井戸を覗き込んだ時、糸巻きは井戸の底に落ちてしまいました。

 娘は泣きながら継母に報告しました。すると継母はこっぴどく叱り付けた上、冷酷にも「糸巻きはお前が落としたんだから、自分で取ってくるんだよ」と言いました。

 継娘は絶望的な気持ちになって、なんとか糸巻きを拾おうと、井戸の底に身を投げました。

 気がつくと、継娘は美しい草原にいました。そこにはお日さまが照っていて、何千もの花が咲いていました。草原を歩いていくと、パン焼きかまどがありました。かまどの中はパンでいっぱいで、パンが叫んでいました。

つづきは こちらをどうぞ
http://suwa3.web.fc2.com/enkan/minwa/cinderella/15_2.html
参考文献 
『完訳グリム童話集(全五巻)』 J.グリム+W.グリム著、金田鬼一 訳 岩波文庫 1979.
『完訳グリム童話(全三巻)』 グリム兄弟著、関 敬吾・川端 豊彦訳 角川文庫

神秘的なスノームーン、みなさんのところからも観れますように。