今日の一枚、今日のひと言

趣味のことやドラマ映画の感想など書き留めておきたいこと・覚えておきたいことを記していきます

『世の中にたえて桜のなかりせば』と笑い文字

こんにちは。今週のお題「練習していること」
パソコンの活字にばかり頼り、筆を持つことがめっきり少なくなった。難しい漢字は読めても書けなくなってきた。
せめて文字を忘れないようにと筆で幸せを引き寄せる言葉たち「笑い文字」を描いている。(※廣江まさみさんの著参考)

幸せを引き寄せる言葉「笑い文字」で「感謝」と描いてみた


今日の映画『世の中にたえて桜のなかりせば』 邦画 2022年公開  80分

平安時代に編まれた『古今和歌集』に収録されている歌人在原業平が詠った
「世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし」
から取られている。

意味は「もしも世の中にまったく桜がなかったなら、春を過ごす人の心はどれだけのどかでしょうね」。 本来春はのどかな季節なのに、人は桜が咲くのを待ち、散るのが気になり落ち着かない。 桜があるために人々の心が穏やかでないことを述べて、人の心を騒ぎ立てる力のある桜の素晴らしさを伝えようとしている歌だという。   教育エッセイより


不登校の女子高生が終活パートナー「ハレノヒ」で終活アドバイザーのアルバイトをし、バイト帰りには担任だった南雲先生のアパートへ立ち寄るのが日課
「ハレノヒ」へ相談に来る様々な境遇の人々と触れ合うことで、自分の生き方を見つめなおすというハートフルな物語。
一人目の相談者は、「仕事で遠くへ行くので遺書を書かなければならないけれど、書けない」とうちあける。
父親の遺品の整理をしながら母親から亡き父の「遺書」を見せられた。何も書いていない便箋が1枚。消防士の父は願掛けだと言っていつも職務についていた。それを見せられ、感謝の気持ちになったと報告。のちにその人は宇宙飛行士であることをテレビのニュースで知る。
二人目の相談者は、川の写真を撮ってほしいと依頼に来て、一緒に道路の撮影に行く。「道路に見えるけどこの下には川が流れているんだよ」河川工事の関係者だった。その人は大きな桜の木を伐採して人口の河川敷を造ったことに引け目を感じていた。
そして一緒にアルバイトをしている老人(敬三さん)の奥様との馴れ初めを聞き、今は車椅子生活で余命いくばくもない奥様に、学校の裏庭の桜を見せてあげたいと奮闘する。桜は老木で、ここ数年花をつけたことがないのだと村人から説明を受けた。
カメラ好きのクラスメイトの男子がその枯れた桜木を撮影し、学校の映写室にご夫婦を招待する。
そしてCGで枯れ木に花を咲かせて見せた。
「きれいねぇ」その満開の桜の木の映像を見ながら、お花見弁当を食べる5人の目には涙がにじんでいた。

この映画は桜の季節に合わせて2022年4月1日に封切られた作品だが、共演の宝田明さんが映画公開前の3月14日に急逝され、遺作となった。


監督 - 三宅伸行
脚本 - 敦賀零、三宅伸行
出演 - 岩本蓮加宝田明、土居志央梨、郭智博、名村辰、柊瑠美、伊東由美子、徳井優吉行和子


東宝ニューフェイス第6期生として俳優生活をスタートさせた宝田明さんといえば、中国語と英語に堪能、183cmの高身長で存在感ある役者さんという印象が強い。
主な出演作にはゴジラ(1954年)~GODZILLA ゴジラ(2014年)、ゴジラだけでも7作に出ている。マルタイの女(1997年)など。
200本近い映画、ドラマやミュージカルも数えきれないくらい出ている。
遺作の映画が、「終活」をテーマにしたもので、とても考えさせられる作品だった。


岩本 蓮加(いわもと れんか)さんは乃木坂46のメンバーだそうだ。
名前の由来:「蓮加」は「蓮の花は泥水で美しく花を咲かせる」という言葉から、どんな環境でも自分らしく美しい花を咲かせることが出来るようにと名付けられた。加入時は12歳で3期生の最年少メンバー、現在20歳。

「終活」とは
終活(しゅうかつ)とは「人生の終わりのための活動」の略。
週刊誌『週刊朝日』から生み出された言葉とされており、同誌元副編集長の佐々木広人が生みの親とされる。   wikiより