今日の一枚、今日のひと言

趣味のことやドラマ映画の感想など書き留めておきたいこと・覚えておきたいことを記していきます

映画 ・MOVIE パーフェクト・ブルー

こんにちは。
ひさしぶりに映画を観た。同名タイトルでサスペンスアニメ PERFECT BLUE(1998年の作品)がある。
偶然にもこの映画、今 敏監督による長編アニメーション映画『パーフェクトブルー』が、25周年を記念して2023年9月15日(金)より全国44の映画館にて期間限定で劇場上映(おそらく1週間程度)されるそうなので記しておくことにした。
人気絶頂のアイドルグループを突如脱退し、女優への転身をはかった主人公の霧越未麻。彼女の周りで起こる様々な事件を描いたサイコサスペンス。原作は竹内義和さん。脚本は村井さだゆきさん。キャラクター原案は漫画家の江口寿史さん。

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さて私が観たのは、作家宮部みゆきのデビュー作品をWOWOWが制作したもので2010年2月7日にWOWOWの「ドラマW」で放送後、同年9月18日から1週間限定で劇場公開された。なのでこの作品も映画の分類に入れることとする。
1986年オール讀物推理小説新人賞最終候補作になった時、選評を読んだ折原一氏が編集担当の戸川安宣さんに推薦して、出版が決まったというエピソードの「パーフェクト・ブルー

   

監督は下山 天さん。原作は宮部みゆきさん。主役は探偵事務所の娘役で加藤ローサさん。
脇を固める俳優さんに大杉漣さん、石黒賢さん、宅麻伸さん、藤田朋子さんといった主役級がズラリ。
さらには甲本雅裕さん、津田寛治さん、升毅さんといったWOWOWドラマにかかせない顔ぶれ。

事件は高校球児の殺人事件に始まった。殺された彼の父である諸岡三郎(石黒賢)から、もうひとりの息子である弟の進也(中村蒼)の捜索を頼まれていた探偵事務所の加代子(加藤ローサ)は、進也にかけられた兄殺しの容疑を晴らすため、所長である父の浩一郎(宅麻伸)と愛犬のマサを連れ、真相の究明に乗り出すというミステリー&サスペンス。

実は宮部みゆきさんの小説は読まない。けれどもドラマや映画で観ることは多い。それもかなり。理由は単純に面白い。
そして同時進行で、巨大製薬会社である三友製薬で事件が起こる。三友製薬でも過去の「ある薬品」について脅迫を受けていたのだ。三友製薬が開発したドーピング薬を青いスポーツドリンクとして野球少年たちに飲ませ、子供たちを治験薬の人体実験にし、違法でデータを集めていたことが明らかに。
そのスポーツドリンクを飲んだ子供たちは手がしびれボールが握れなくなり、全身が震えだして原因不明のまま死亡した子もいた。それが高校球児の焼死事件へと繋がってゆく。
ノーヒットノーランを達成し将来を嘱望されていたエースの長男を焼いたのは父親である石黒賢さんだとピンときた。
宮部みゆきさんのストーリーって先がよめてしまう単純明快なところがたまらなく好き。
最近のミステリー&サスペンス作家で個人的に面白いと思えるのは東野 圭吾さんと宮部みゆきさんだ。


※ 治験薬とは、製薬会社が開発中(研究中)の新薬を動物で実験し、その後、健康な成人や患者に使用して効果や安全性・治療法(適正な投与量や投与方法)などを確認する目的で行われる臨床試験のことを治験といい、その候補となる薬を治験薬という。

キャスト紹介(2010年版・120分)  
蓮見 加代子(蓮見探偵事務所調査員) - 加藤ローサ
蓮見 糸子 (加代子の妹)- 小野明日香
諸岡 進也(諸岡家次男、容疑者) - 中村蒼
結城 雅之(三友製薬を恐喝) - 津田寛治
木原 和夫(三友製薬総務課長) - 小市慢太郎
宮本刑事(港東署刑事、克彦殺害事件担当) - 甲本雅裕
諸岡 久子(克彦と進也の母) - 藤田朋子
上村 大樹(三友製薬・経営コンサルタント) - 升毅
幸田 俊朗(三友製薬社長) - 大杉漣
蓮見 浩一郎(蓮見探偵事務所所長、加代子の父) - 宅麻伸
諸岡 三郎(克彦と進也の父、依頼者) - 石黒賢
マサ(元警察犬)
諸岡 克彦(諸岡長男の高校球児、殺害) - 松岡佑季