SEE HEAR LOVE ー見えなくても 聞こえなくても 愛してるー 2023年制作 132分
John H. Lee 監督の作品を観た。
主演は山下智久さん、ヒロイン役は新木優子さん、高杉真宙さんや夏木マリさんが共演されていた。
漫画家として生計を立てている泉本真治（山下智久）は、ある日、自分の作品が映画化されるという朗報を聞くが
病気で視力を失ってしまう。それにより続編を描くこともできず、ストーリーの変更を無理強いされたり
漫画の著作権を1000万で買い取ると迫られたり
自暴自棄になって自殺をしようとした真治のもとへ漫画のファンで、
耳が聞こえず話すことのできない相田響（新木優子）が訪ねてくる。
それがふたりの出会いだった。
ピアノ曲の「トロイメライ」が流れ、耳の聞こえない彼女が彼のためにその曲を覚えて弾こうとする。
トロイメライはロベルト・シューマンの作曲で、意味はドイツ語で“夢”。
漫画家・泉本真治、彼の角膜移植のために必要な医療費を稼ごうと化粧品のCMモデルを決意する。
ドレス姿の新木優子さん、とてもかわいいです。妖精のよう。
ある夜、雪の降る公園のベンチに座ったまま動かない真治の姿が映し出され、あまりにも儚く美しく
息を引き取っているのかと、泣きそうになった印象的なシーン。
てっきりこれがクライマックスかと。情景描写的には…なんて悲しいラブストーリーなのだろうと。
結論を先に言うと監督さんはハッピーエンドで物語をしめくくった。
ラストは親しい人たちが空港で彼を迎えるシーン。泉本真治はアメリカで目の手術をし、帰国する。
見えるようになったのだ。初めて見る彼女はどう映っただろうか。
障害があっても夢を持つこと、諦めないこと、前へ進むこと
監督がこの映画を通して伝えたかったのはこれなのだとそう理解した。
ウェブ漫画家・NASTY CATの「見えなくても聞こえなくても愛してる」を原作に、
オーヘンリーの「The Gift of the Magi」の短編小説のように、
視力を失う病に侵された漫画家の男性と聴覚障害を持つ女性の切なくも心温まる物語。
prime video
SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる
フリー画像お借りしました
ある意味で山下さん演じる障害者の役は2015年「アルジャーノンに花束を」以来かも。
おすすめの映画です。
