今日の一枚、今日のひと言

趣味のことやドラマ映画の感想など書き留めておきたいこと・覚えておきたいことを記していきます

秋の七草・桔梗にまつわるフェイクロア

こんにちは。
秋の七草のひとつ桔梗はドラマ「半沢直樹」で主人公の半沢直樹の妻、半沢花(上戸彩さん)が白井大臣に手渡した花としても知られています。ご覧になった方、あのシーン思い出しましたか?

今日の一枚は義母が色紙に描いた「桔梗」です。実はこれ水彩画ではなくて、顔料で描いた(義母の趣味のひとつ)日本画なのです。この季節になると和室に飾るのが恒例となっていて義母の描いた花の絵のなかでは一番好きな作品です。


秋の七草の始まりは奈良時代山上憶良万葉集で詠んだ歌「秋の野に咲いている花を、指を折って数えてみれば、七種類の花がある」が由来となっています。

「桔梗」はキキョウ科の宿根草で、原産は日本や中国など。日当たりのよい山野に自生する多年草です。つぼみは、紙風船が膨らんだような見た目で花は星型、草丈40〜100cmほどですが、残念なことに野生種が減少し、絶滅危惧種に指定されています。



この花にまつわる悲しいエピソードがいくつかあります。「平将門」と「桔梗姫」の伝説には地域によって伝わり方が異なっていて、そのなかで私が知っているお話では「平将門」が討ち死にしたあと「桔梗姫」も後を追い、沼に身を投げたというものです。
その沼の跡地に、水田がつくられますが、米作農家の娘に不幸が続き、これは「桔梗姫」の呪いに違いない、ここに桔梗を植えてはいけないという言い伝えです。
このご紹介したエピソードが私的に今日のフェイクロア(英語: fakeloreまたは疑似伝承)です。



桔梗の花言葉は 変わらぬ愛、清楚、誠実、気品。あと海外の花言葉 として「the return of a friend is desired(友人の帰りを願う)」「obedience(従順)」があるようです。
「桔梗」の語源は、薬草としての漢名「桔梗」を音読みした「キチコウ」が変化した語で、英語では「Ballon Flower(バルーン・フラワー)」といいます。
そして桔梗は食用や漢方薬としても使え、キキョウサポニンといった 毒性があります。

生薬
キキョウの根はサポニンオレアナン型トリテルペンサポニン)を多く含むことから生薬として利用されている(Platycodi Radix日本薬局方では桔梗根でキキョウという)。生薬としては、根が太く、内部が充実し、えぐ味の強いものが良品とされている。主な産地は韓国、北朝鮮、中国である。

鎮咳、去痰、排膿作用があるとされる。代表的な漢方処方に桔梗湯(キキョウ+カンゾウ)がある。炎症が強い場合には石膏と桔梗の組み合わせがよいとされ、処方例として小柴胡湯加桔梗石膏がある。
鎮咳去痰の漢方処方には清肺湯、竹筎温胆湯、参蘇飲などの漢方方剤がある。   Wikipediaより引用