今日の一枚、今日のひと言

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秋の夜長のアップルティーと「後宮の烏」

こんにちは。
日本ファンタジーノベル大賞の第1回大賞(1989年)受賞作品である酒見賢一のデビュー作で『後宮小説』という本がある。
初めてその小説を読んだときは、大きな衝撃を受け、こんなストーリーの小説を書く人がいるのか、
しかもそれが新人であることにずいぶん驚いた。
(その後、小説は『雲のように風のように』というタイトルでアニメ化されたようだが、私は見ていない)

後宮の烏』は、小説家・白川紺子(しらかわ こうこ)のライト文芸である。
年齢等は公表されておらず、大学も同志社大学文学部卒という経歴のみで彼女自身がミステリアスなのだ。
同志社の文系には文化史学科があり、おそらく東洋文化史を専攻したのではないかと推測する。
「嘘つきな五月女王(メイ・クイーン)」で2012年度のロマン大賞を受賞している。

後宮の烏』実はこのタイトルに惹かれアニメを見ようと思った。
タイトルだけでも中国が舞台とわかる、世界観がどこか『後宮小説』に通じるものを感じたからだ。
1話完結の24分、全13話。アニメも幻想的で美しいが、たとえばこれを宝塚歌劇団が舞台化したらどうなるだろう?
かなり面白いと思う。
小学生にはやや難しい世界観であり、どちらかというと中学生以上~大人が楽しめるファンタジーアニメのような気がした。
落ち着いた安定感のある絵が大人向け。
可愛さの中に妖艶な美しさを秘めている主人公の烏妃、柳 寿雪を見ていただきたい。

原作『後宮の烏』単行本は集英社オレンジ文庫
監督:宮脇千鶴
キャラクター原案:香魚子(あゆこ)
キャラクターデザイン:竹内進二
テレビアニメ:ソニーグループの株式会社Aniplex が担当。

物語は

後宮の奥深くの夜明宮と呼ばれる敷地で、妃でありながら夜伽をすることのない「烏妃」(うひ)と呼ばれる特別な妃が住んでいた。彼女は不思議な術を使い、呪殺から失せ物探しまで、何でも引き受けるものの、その正体を知る者はほとんどいない。時の皇帝・高峻は、ある依頼のために烏妃の元を訪れる。この出会いがはるか昔の歴史にも関係することだとは理解せずに。運命の鎖を解き放つことはできるのか。


鳥妃とは女神に仕えていた巫女の末裔で不思議な術を使えるので先代皇帝達はその力を独占するために後宮に囲い、特別に妃の位を与えた。つまり不思議な術を使える役割として特別に妃の位を与えられたというもの。
その不思議な術というのは、この世に心残りなことがある無念な死を遂げた者たちの、さまよう魂(幽霊)を一度だけよぶことができ、その能力で解決していく。
人々の想いを救い続けることで最後には鳥妃が自分自身の心も救われることに気づく。

kokyu-anime.com


お題「お気に入りの一杯を教えてください」
最近のお気に入りはCAFE LATORY アップルティー。芳醇で甘酸っぱい林檎の香りがたまらなく気に入っている。
秋の夜長、思わず一気見してしまったドラマのおともに。